コラム

運賃はありがとう

作成者

管理人


毎年の事なのですが、3月の中旬から4月の中旬にかけて弊社配送センターは「家具の配送や引越し業務」を行っているため繁忙期を迎えます。当然、私も現場に出て「家具の配送や引越し業務」の応援をします。毎年、私の担当は、某有名女子大学の学校内移動及び引越しです。毎年、教授の部屋の移動、他大学に赴任される教授の引越し、引退される教授の引越し等を行います。今年も、何人かの教授の引越しのお手伝いをさせて頂きました。
最近、机の上に座り、パソコンと一日「睨めっこ」をする事が日課になっている私にとっては、新鮮で本当に充実した1日を過ごす事が出来るのです。このような事を言えば従業員に「滅多に現場にでないから、そんな事が言えるのだ」とか「毎日、しんどい思いをしている者の身にもなってみろ」と叱られるか分かりませんが、私自身が現場に出てお客様と直接お話ができる機会がほとんどないので、いろんな意味ですごく勉強になります。たとえば、今後の営業対策にもすごく役立ちますし、運転者の苦労などもよく理解できます。
そして、なによりも、直接お各様と接することは、商売の原点に返る事が出来るのです。確かに、ネクタイを締め机の上に座りパソコンと1日中「睨めっこ」する事も大切でしょうが、最低でも、年に数回は、我々、運送業の原点に返り、運転者の立場で直接お客様と接する事が大切なのです。
引越しや、家具の配送終了後、お客様から「ご苦労様」「ありがとう」と言って「ジュース」や「お礼」を頂く事があります。この「ご苦労様」「ありがとう」「ジュース」「お礼」こそが、私にとって「宝物」なのです。会社で新しいお客様と取引きする事に匹敵するくらい、嬉しい事であり価値のある事なのです。
私はいつも思うのですが、もともと、どの運送会社も、創設者が「汗を流し、真心を込め商品を運び、“ありがとう”と感謝され、そのお礼としてお金をいただき、会社を設立」して来たのです。ところが、いつの間にか、「お金を頂く」事だけを目的とし、「お金を頂く」為にどうすれば良いのかと「儲け優先主義」に走ってしまっているのです。
最近の我々物流業界が置かれている経済情勢の中、会社が生き残って行くには、確かに「儲け優先主義」も大切ではありますが、経営者サイドが、年に数回は現場業務に従事し、現場のお客様の声を聞く事の方が大切なのです。
すなわち、従業員全員が、運送業の原点に返り「お客様から自然と“ありがとう”」の言葉を頂くような会社になる事が大切であり、そのように努力する事が会社の生き残りに繋がるのです。
今後は、経営者サイドだけでもお客様に心の底から「ありがとう」と言っていただけるように今まで以上に頑張って生きたいと思います。


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